前回までで無事にVespa50Sのエンジンがかかりました.
いよいよ走ります.
前に言いましたが,Vespa50Sはマニュアル(MT)車ですので走りながらギアチェンジが必要です.
頭で順番に操作を考えながらゆっくり住宅街の裏道を走って練習です.(笑)
発進から車速を上げて4速に入れるまでの流れを書いてみます.
(エンジンがかかった状態のVespa)
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左レバーを握って(クラッチを切って)ハンドルをそのまま手前に回して1速に入れる
(Vespaからカタッ という音が聞こえます→1速に入った感じです)
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クラッチを切ったまま,右レバー(アクセル)を回してエンジン回転数を上げる
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アクセルをそのままに,クラッチをゆっくりつないで(レバーをゆっくり離して)半クラッチ(半クラ)にする
トランスミッションの中でクラッチが半分滑りながらエンジンの回転力をタイヤに伝え始める
Vespaが前に動き出す
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少し前に進んだらクラッチを完全につなぎ,アクセルをひねって加速する
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エンジン回転数が十分に上がったら(十分に加速したら),アクセルを戻しながらクラッチを切り,
ニュートラルを飛び越して2速に入れるため,2段階左レバーを奥に回す
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2速に入った状態でまたアクセルを回してエンジン回転数を上げながらクラッチをゆっくりつなぐ
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エンジン回転数が十分に上がったら,先ほどと同じ要領で3速に入れ,
同様に4速にシフトチェンジしていく.
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この時,車速がすでに30km/hを超えるほどになっているはずです.
日本の法律ではご存知のとおり50ccバイクは30km/h以上で走ってはいけませんので,速度に気を付けましょう.もちろん,速度をあまり上げたくないなら2速や3速で走り続けてもいいのです.速度に合わせてギアをうまく変えてあげながら走っていく.50ccながらもMT車の楽しさがしっかり味わえます.
ちなみにアクセルはバネが付いていませんので,ひねったらその場で止まります.一定速で走行するにはハンドルをひねりっぱなしにする必要もないため,楽に作られているんですね.
なお走行中,右足はつま先をフットブレーキ(リアブレーキ)に軽く載せ,いつでもブレーキが踏めるようにしておくと良いです.かかとは一段盛り上がった中央部分にのせ,そこを軸にしていつでもブレーキを踏めるようにしておきます.
Vespaは右ハンドルがフロントブレーキ,右フットブレーキがリアブレーキになっているんですね.
これがフットブレーキ.
さて,では次に走ってから停車するまでの流れを書いてみます.
(4速で走っているVespa)
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減速するため,エンジンブレーキを使って車速を落としていく.
加速時のシフトチェンジと同様の操作で,今度は4速から3速,2速,とギアを落としていく
ギアを落としてクラッチをゆっくりつなぐと,それだけでエンジン回転数がぶぉ~んと上がり,車体が減速する(エンジンブレーキですね)
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停止しようとするポイントに向け,フットブレーキとフロントブレーキとシフトチェンジによるエンジンブレーキをうまく使いながら停止ポイントに差し掛かる.
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停止する寸前にクラッチを切り,ニュートラルに入れておく.その状態のままブレーキで完全に停止する.
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クラッチをゆっくり離し,アイドリング状態になる.
これで停車しました.例えば赤信号で止まるときなんかはこんな感じです.
停止する寸前にニュートラルに戻すには訳があって,Vespaは構造上,停車してしまうとシフトチェンジできなくなるからです.
なので,少しでもタイヤが動いている状態でニュートラルに戻してあげる必要があります.
そうは言ってもチェンジを忘れたり,急ブレーキをかけた時などはシフトをニュートラルに戻しきれないですよね.そんなときには停車した後に少しVespaを前後にゆすってあげてタイヤを少し回してあげながら,クラッチを切ってニュートラルに入れてあげます.
こうすることで停車に近い状態でもシフトチェンジが可能です.
最初はなかなかうまくいかず,いつも停止した時にニュートラルに入れられず,前後にゆすってシフトを戻したりしました…
なお,書き忘れましたが,ハンドルについているフロントブレーキでは,Vespaはストップランプが付きません.フットブレーキであるリアブレーキでのみ,ストップランプが点灯する仕組みになってます.
なので,公道で走って後ろから車などが続いている場合には,しっかりフットブレーキを踏んで停止の意思を示してあげるほうが良いです.自転車感覚でハンドルブレーキばかり使っていると,後方車には「何の前触れもなく減速する危ない原チャリ」に見られます.(-_-;
スリップなど安全のことを考えても,しっかりフットブレーキを使いながら,補助的にハンドルブレーキを使うように練習です.
何とか前に進みました!
わたしにとっては初バイク走行.風を切って気持ちいもんですね!
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