カットボディでした.

とにかく本当に古いVespaを入手できたということはわかりました.
で,手に入れる前から色々な本やサイトを見ながら情報を入手して写真を眺めたりしていたのですが,実際に手に入ったVespa実物を眺めていると,やっぱり本とは違った印象を受けるものです.
が.
それにしてもやっぱり何か本でみた姿と印象が違う… 気がする…

そこで思い出したのが,前オーナーさんがVespaを譲ってくださる,という話の運びになった,初めてお会いした時のこと.「良かったらお譲りしましょうか? 僕,2台もってるんですよ.1台お譲りしてもいいですよ.」なんてお話を伺えた時のことです.
その時,「1台は今でも動くやつですし,もう1台はバラバラだけど,時間があるときに組んでいこうと思っていて… もちろん動くほうをお譲りしますよ.ただボディはちょっと両サイドをカットして細身のボディにしてあるやつで… スポーティーさというか,細くするのがかっこいいというカスタムが流行った時もあって.」あまり突然のVespa譲渡の話になって,興奮してプチパニック状態だったのであまり正確に覚えてないですが,こんな言葉を聞いた記憶がよみがえってきました.
そうか,そういえばそうかもしれない… 
確かに私のVespaはちょっと細身の印象が.

そこで,たまたま持っていた雑誌の画像と,私のVespaをわかりやすく比較して,どこがどの程度違うのかを見てみました.

左が私のVespa,右が生産中止になる最後まで販売されていたVintage Vespa 50Sです.
年代の違いはあれど,両方ともスモールボディということで同じ形のはずですが,ホーンの大きさを基準にボディ全面の幅を比較してみると,明らかに私のVespaのボディは細くなっているのがわかります.ざっくり言って,ホーン1つ分の幅,全体で言えばオリジナルボディの3/5程度の幅になっていることがわかります.
さらに,ちょうどよい画像があったのでもう一つ比較したのがこちら.
 わかりますか?
同じく左が私のVespa,右がVintage Vespa 50Sです.足元のブレーキペダルがある位置から,右側の部分が明らかに細くなっています.要するに,ボディ全面から足元のプレートに至るまでの両サイドをカット加工してあるようです.どうやら前オーナーさんがおっしゃってた”両サイドをカットして細身に”というのは本当だったようです.いやぁ.良く切ったもんだなぁと感心するとともに,これだけ幅が違えば,見た目の印象も確かに変わるだろうなぁとも思いますよね.

どうなんでしょう?
確かにオリジナルの形とは違いますが,私的にはこれはこれでスタイリッシュな形のようにも思えて,それほど悪くないなぁと思ったりもします.ただ,形をオリジナルの状態に近いようにはしたいなぁと思っていたし,ボディの色々な部分の傷や錆などを補修しつつ,いつかオールペイントで色を塗りなおしたいなぁ…とも考えていたので,その時に合わせてボディ幅をもとに戻すかもしれません.
色々探してみたところ,Vespaのこのボディはパーツに分かれて未塗装で販売されており,錆びたりへこんだり割れたりした部分をはぎ取って,溶接&塗装しなおして補修,ということもやれるみたいですね.これはいい情報です.
ただ,部品代も溶接や塗装など費用が掛かるでしょうし,とりあえず手に入れたばかりなので,今後色々と考えながらどこかでできたらいいなぁ,というところでしょうか.できれば溶接も塗装も自分でやってみたい気はしますが,さすがに技術も設備も無いとなると辛いですね.そこまではできそうも無い気がします…

とりあえず見た目の印象がちょっと違う理由はわかりました.
Vespaはカスタムによる色々な楽しみ方があってすばらしい.
じじぃになってものんびり楽しめていけたらいいなぁと,本気で思えるヤツですね.

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